ジョディ・フォスターっていいよね。其の一

さすがオスカーを5つも獲るだけのことはある。
落ち着いた会話シーンと張り詰めたアクションシーンの配分がとても上手い。
筋だけを追えば平凡な推理ドラマになりそうなところを、
さまざまな手法を盛り込んでこの作品に独特の空気、厳かさのようなものを漂わせることに成功している。
 
キャスティングも見事としか言いようがない。
レクター博士役のアンソニー・ホプキンスがあまりにハマっているのは言うまでも無いが、
クラリス役のジョディ・フォスターもトラウマとコンプレックスを意地で隠し通そうとして
それを思いっきり突かれてもぎりぎりのところで意地で耐えるという絶妙な演技を見せている。
レクター博士にケチョンケチョンに言いこめられて目がウルウルしそうでぎりぎりでしないクラリスが非常に良い。
 
この作品文字も字幕と吹き替え両方で観たが、前回ほどの面白みは感じなかった。
流石に台詞にばかり集中できる作品ではなかったせいか、それとも半日あいてしまったせいか。
しかしそれとは別の問題で、
やはりフォスターに戸田恵子、ホプキンスに石田太郎、のテレビ放映版吹き替えが好きだなあ。