個人的な感情や偏見を議論に持ち込むべきではない
が、そういうものを排除するのはとても難しく、根気の要ること。
だからこそ、時として議論する、話し合うということそのものが、
結論を出すことよりも優先されることがある。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/11/24
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大学に入って以降しか観ていないはずだが、今日2回見たので確か5回目。
一度英語音声、日本語字幕で通して観て、その後字幕はそのままで日本語音声に切り替えてもう一度観てみた。
こうすると日本語版を制作する際の工夫が垣間見えて非常に面白い。
例えば、オリジナルでは5番陪審員がスラム出身であることとほぼ同等に、
11番陪審員が欧州(恐らく非英語圏)出身であることが示され、
英語を熱心に勉強したのであろう11番が10番の英語のちょっとした誤りを指摘したり、
7番に「移民に指図されるいわれはない」などと怒鳴られているのだが、
日本語版ではその辺りの細かい台詞は当たり障りのないものに書き換えられ、
11番が移民であるという事実そのものが言及されない。
他にも英語のジョークを全く違う日本語のものに置き換えたり、
英語ならちょっとした発言だが日本語になると長い上に大した意味のない言葉を省略したり、
逆に尺に余裕があれば字幕では省略された(あるいはそもそも存在しない?)細かい情報を付け加えたり*2と、
見比べてみると非常に面白かったのでこれからもやろうかと思ったが、
これをやると映画に費やす時間が単純に倍になってしまう。どうしよう・・・