白い栞はバッドエンド55個ですか、長い道のりだ・・・
さて、買って随分経ったけど始めてみたら何と14時間で一周してしまいました。
しかも中断したのはバイトに行っていた半日間だけ。
この丸2日間、バイト以外ずっと寝ないで428をやっていたことになります。
我ながらすげえ。いやすげえのは428ですけれども。
さて、一応前身に当たる「街」をクリアしていることもありますし、
ここは「街」と「428」を比較しながらレビューっぽいことをやっちゃおうかななどと思ったので書き始めます。
「街」ってどんなゲームだっけ
「街」というゲームを思い返してみるに、やはり重要なのが、7つのシナリオがほぼ完全に独立している、ということでしょう。
他人に影響を与える選択肢や「ZAP」で繋がっているとはいえ、それぞれのシナリオそのものの接点は少なめなのです。
みなそれぞれ、自分の生活や問題を抱え、それに向き合っていくなかで物語が展開していきます。
牛と馬みたいに表裏一体になっているものもありますが・・・
つまるところ「核になるシナリオ」というのがありません。
「街」は、同じ時、同じ場所を舞台にした八つの物語なのです。
対して「428」は・・・
実は428のシナリオには明確な「核」が存在しています。
主人公たちはみな、冒頭で起きる誘拐事件に何かしらの形で接点を持ち、
その事件の核心へと近づいてゆく中で、それぞれのシナリオは「ひとつの核心」へと収束していきます。
「428」は、複数の視点から見た一つの物語、と表現するのが妥当なのでしょう。
で、「428」の内容について
超面白いです。
ほぼ眠らずに10時間以上一つのゲームをやるなんて初めてです。でも普通に遊べちゃう。凄い。
「街」の時に「一日の切れ目」みたいなシステムがありました。
深夜12時までシナリオを読み進めると強制的に「つづく」とでて先へ進めなくなり、
すべての主人公のシナリオを同じ時間まで進めることで、次の日のシナリオを読めるようになる、というものでした。
このシステム、「428」にもありますが、何と1時間刻みです。
10時にシナリオが始まり、11時まで進めると強制的に「KEEP OUT」とでて先へ進めなくなります。
ここで全員のシナリオを11時まで進めると・・・
なんと、次の一時間への「予告映像」が流れます。
この映像のつくりがカッコいい!超カッコいい!!
ここで主人公が増えることが予告されたりすると俄然盛り上がるわけですね。
「428」を遊んでいて思ったのが、プレイヤーを引き込む力の強さ。
予告映像もそうですが、文章を読ませるための文章の作り方、表示の仕方、写真の出し方、動かし方など
非常に緻密に計算されている感じで、しかも遊んでる最中はそんな計算を感じ取る余裕もなく文字を読んでしまう。
吸引力のあるゲームだと思います。
ただ、シナリオに関してはやはり「街」に分があるかなあと・・・
ユーモアのセンスでちょっと負けちゃってる感じがありますね。
TIPの内容も、「街」の方がウィットに富んで印象的なものが多かった印象ですし。
更に、TIPの内容と直後のキャラクターの台詞の内容がかぶってしまっていることが時々あって、ちょっとまずいかなと思ったり。
だったらわざわざTIP作る意味がなくなってしまいますから。
あと、トゥルーエンドの条件、ちょっと難しすぎかもしれない。俺は気づきませんでした・・・。
ともあれカナン編までプレイして非常に好感触。
「街」と違って長すぎないのがいいですね。「街」の唯一の欠点を挙げるとすれば長すぎること・・・。
もう一周くらいやってみようという気になっています。
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