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- 出版社/メーカー: ナムコ
- 発売日: 2008/10/16
- メディア: Video Game
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「スカイ・クロラ」というファンタジーを礎とすることで
史上希に見る美しいフライトシューティングとして結実した。
敢えて言おう、
エースコンバット6の10倍面白い。
ミサイルを廃し、すなわちロックオンを廃したことで出来たシステムの空白は、
「タクティカルマヌーヴァコマンド(TMC)」によって十分すぎるほどに補われている。
TMCは、敵機近傍に張り付いた時間に応じてたまるゲージを消費することで、
物理的にありえない(ゆえに非常に美しい)挙動で一瞬にして敵の背後を取り、
その後は機銃を発射さえすればほぼ確実に敵を仕留められる、というシステム。
敵を一定時間捉え続けることで非常に命中率、威力の高い攻撃を繰り出すという点で、
この機能はエースコンバットシリーズにおけるミサイルと全く同じ役割を持つ。
だが、その軌道の美しさ*1は筆舌に尽くしがたく、
今までのシリーズの「ミサイル発射後のミサイル視点」などとは比べ物にならないものである。
更には、押井守による直接の監修が入っているのではないか(入っていないはずだが)と思わせるような演出の数々が、
映画版を見た人間にとっては非常に嬉しく、
また別の視点からスカイ・クロラの世界観を切り取った作品としても十分に楽しめるレベルのものになっている。
美しいだけでなく、エースコンバットシリーズの系譜に恥じない爽快感溢れる戦闘を楽しめる、
非常にボリューム感のある作品。Wiiリモコンとヌンチャクによる操作も楽しい。(クラシックコントローラでもプレイ可能)
これだけのものが作れるなら、本家エースコンバットの次回作にも期待が持てるというものだ。