しゅごキャラ!

OPだけニコ動で見て、これはもしや、と思い視聴。
結果は大当たり。
原作はローゼンメイデンPEACH-PITだが、連載は講談社なかよし、主人公の少女は小学校5年。
完全に女の子向けアニメであるが、こういうアニメは得てして我々の様な人種も楽しませてくれるもの。
ただ、このアニメはOPだけ見た時点で何か予感のようなものがあった。なんかよくわかんないけど。
で、結果的にはこちらの予想をはるかに上回る出来。純粋に面白い!


内容は、自分に素直になれず周囲に刺々しく当たってしまう主人公
(運良く、というか皮肉にもそれが「クール&スパイシー!」と受け取られ、人気はある)が、
「素直になりたい」という純粋な思いから生まれたマスコット「しゅごキャラ」の力を借りて
本来の自分のキャラを模索する、といった感じ。(口癖は、私こんなキャラじゃない!)
1話の内容も30分アニメとは思えないほどのボリューム感。何しろテンポがいい。
主人公と彼女を取り巻く環境が小気味良く挿入されるイベントで次々と説明されてゆき、
ラスト5,6分はまさに怒涛の展開。一瞬たりとも画面から目を離せないほどのスピーディな演出だが、
不快感は一切ない。見事なものである。
1話の時点でのしゅごキャラの言動から、「本当の自分」というのは「なりたい自分」のことだ、
という作品の主題めいたものも見え隠れしており、ストーリーの骨子の頑丈さにも期待できる。


余談
周囲に素直になれない日々が続く主人公だが、自室に戻るととたんの体の力が抜け
「私のバカバカバカ!」などと悔やんでも悔やみきれない一日を振り返って涙目になったりする。
ニコニコ動画でのコメントにより、彼女のキャラは「ツンヘタレ」と定義された模様。
萌えの歴史が、また1ページ…(CV:屋良有作