機動戦士ガンダム00

期待通りのスタートといえるんじゃないか。
世界観についてはちょっと予習が必要なところもあるが、
要は世界が大きく3つに別れ、すべての陣営が軌道エレベータを有し、
軌道エレベータが供給する電力が勢力の基盤となっている、
といったところで基礎はお終いだろう。
主人公属するソレスタルビーイング(意味するところが「天上人」というのがまたw)が抱える矛盾が、
自覚的に強調されて描かれている点も評価できる。SEEDに足りなかったものを間違いなくこの作品は持っている。
最終的にCB陣営が目指すものがいったい何なのか、というのが物語の核になることは間違いないが、
それに至るまでの各陣営の動きやそれに伴う政治的駆け引き、結果としてのMSの活躍などが前半の大きな流れになるだろう。
何はともあれ今後にも期待が持てる。
SEEDが目指した「ガンダムの新たなスタンダードの確立」に追随してほしいとは思わないが、
「単体で興味深い世界観を確立するオリジナル作品」として素直に評価できる作品になることを願う。