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- 出版社/メーカー: コミックス・ウェーブ・フィルム
- 発売日: 2007/07/19
- メディア: DVD
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泣いた。マジで。
これほどアニメに胸を打たれたのは何年ぶりだろうか。
見終わって12時間経つというのに、この作品のことが頭から離れない。
描いているもの自体はなんということはない、時は流れ、人も流れるとかそんな感じのこと。
速度、それに伴う時間と距離の物語。要するに、
俺の大嫌いな“リアルな世界”を描いた作品だ。
ちなみに俺はおもひでぽろぽろを高校時代に見て二度と見るもんかと思った人間である。
そんな俺が、秒速5センチには素直に感動できる。
多分、この作品には悪意がないからだ。
厳しい現実を描きつつ、優しい作品だからだ。
主人公は何も手にすることはない。
時の流れ、自らの人生の流れの中で、いろんなものを失って、失って、
けれど最後の最後で、彼は微笑む。
多くを失ったと悟ってなお微笑むのだ。
きっとこの先も、彼は彼のままで生き続けるのだろう。
ドラマチックな出来事とは無縁かもしれないが、ただただ、ありのままに生きていくのだろう。*1
そんな彼を心から祝福したくなる、そんな作品だった。
*1:もしかしたらアニメを作り始めるのかもしれない、などと公開当初から言われているが・・・