烈空の訪問者


劇場版ポケモンミュウツーの逆襲(不覚にも泣いた)を見て以来二度目。


序盤、デオキシスレックウザの戦闘がまんま怪獣映画のノリでとても興奮させてもらったが、
なんだかいまひとつ煮え切らない感じ。
こういうスピード感のある戦闘は平成版ガメラが非常に巧く演出していたと思うが、
それに比べると物足りない感じがするのは、地上からのカメラワークが少々傍観しすぎているからか。
まあアニメと特撮を直接比べても仕方ないが、個人的にはもっとカメラに突っ込んでくるような、
もっと言えばカメラが吹っ飛んでしまうんじゃないかというくらいのカットが欲しかった。
具体的には、そう、カメラが衝撃でぶれる、揺れるって言う表現が必要だった気がする。


それと、カメラの旋回を1コマ動画で描いているカットが非常に多く見受けられる。
確かに効果的な演出だし見た目のインパクトもあるが、濫用するのはどうか・・・。
中盤のタワーでの対戦シーンだけで3回くらいあった気がする。
こういうところで枚数を使うよりは、デオキシスVSレックウザという今回のメインとなるべき戦闘に
もっと過激な表現を加えて欲しかったところか。


それより今回はゲストキャラクターが非常に魅力的。
トオイは非の打ち所がないし、見せ場が全くと言っていいほどない双子キャラですら存在感がある。
まあ、俺が双子属性で補正をかけている可能性は否定できないが・・・


なにはともあれ、今作もはっきりした話の流れが心地よい作品だった。
最近では珍しくなりつつある気がする「純粋に微笑ましい」物語をきっちり作ってくるところは
さすがだなあと思うのでした。


あと注目すべきは、
プラスルマイナンの尻尾
期待を裏切らずしっかり“引っかかる”ゴンベ
メタグロスの浮遊
エンディングのバシャーモメタグロスの浮きっぷり


それとは別に、
助手さん、声が上原多香子でさえなければ・・・
ベッキーってどこにいた?


ついに今年でポケモン映画は10回目。
ダイヤモンド&パール第1弾タイトルは「ディアルガVSパルキア
とりあえず気になるのはやはり、「今年の山ちゃんの役どころ」