今週の仮面ライダーカブト

笑った。
ライダーでこんなに腹が痛くなったのはいつ以来だろうか。


そして泣いた。
ライダーでこんなに瞳が潤んだのはいつ以来だろうか。


人間とワームの境界を彷徨う麗奈。
それを救おうと彼女を励まし続ける風間。
確実に訪れる悲惨な結末はしかし、美しい死だった。
これほど美しく散った敵はライダー史上でもそれほど多くないのではなかろうか。
戦闘中に流れ続ける挿入歌が、戦うものたちの悲しみをのせて響いていた。


そして、本筋のストーリーに絡みつくように展開する地獄兄弟劇場。
麗奈の瞳に自分と同じ闇を見た矢車は、彼女に止めを刺さず、逃がしてしまう。
「まさか、惚れたなんて言わないよね…!?」
不快感(嫉妬心)を剥き出しにする影山。
が、矢車はマジだった。
黒いベールの女に襲われる麗奈を助け、
「あなたは、私が守ってみせる!」
矢車さん、シャドウ隊長だった頃のキャラが戻ってきちゃってますよw
しかしその後、一時的にワームの記憶を取り戻した麗奈の前に運悪く登場。
「あなたは、私が守ってみs


バシィ!


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」


そして、矢車は日陰の世界に戻ってきた。


「お帰りなさい、兄貴。」
「…ただいま。」


いやはやw
今回の脚本は井上敏樹、監督は田崎竜太平成ライダー黄金コンビ(?)
なんだかんだ言われる両者ではあるが、今回のような良作を作り出す実力を持っているのは確か。
今回のような落ち着いたシリアスなストーリーに体当たりギャグを仕込んできて、
なおかつ話が破綻しないのだから大したものである。


見終わった後に爽やかな涙と腹部の筋肉痛が同時に残るドラマがあってもいいじゃない。


ちなみに、来週はぼっちゃまが地獄に落ちるようですw