「願いを叶えましょう。それ相応の対価を支払うならば。」

つい先日、録り溜めておいたxxxHOLiCを消化して本放送に追いついた。
いやぁ、面白い。
基本的には原作に忠実な内容になっているが、
所々、結末が少し改変されたり、スタッフによる新たな解釈が盛り込まれていたりしている。
原作は1巻しか読んでいないがものすごく面白いし、
アニメオリジナルの演出も原作の魅力を妨げないよう配慮されている。
特に第6話のラストに挿入されたオリジナルシーンが印象深い。
人外の存在「アヤカシ」が視えてしまう少年を主人公としながら、
完全なファンタジーに閉塞せず、現実世界と常にリンクしているのが魅力だと思う。


と、シナリオの話ばかりになってしまったのでそれ以外の要素も。
やはりこの作品の特徴は人物の描き方だろう。
長い。
体のパーツ全てがとても長い。
これで拒絶反応を起こしてしまう人も多いんじゃないだろうかというくらい長い。
しかも、時折半島の会社への丸投げがあったり、そうでなくても作画クオリティが不安定なので、
本来なら長いなりにバランスの取れたプロポーションを持っているはずが、
とても生き物とは思えないようなシルエットになってしまうことも多い。
回によってはかなり自然に見えるのだが。
I.G.はTVシリーズではとことん本気を出さないように見える。血+とか血+とか血+とか・・・


最後に。
xxxHOLiCのオープニングが大好き。
画面と曲の雰囲気がぴったりとマッチしているし、
止め絵と繰り返し動画だけで間を持たせているのが素晴らしい。
省エネを演出に昇華させているのだ。
これを使いこなすのはものすごく難しいはずだが、
もし出来れば自主制作の強い味方になってくれるはず。


P.S.エンディングの黄瀬さん根性の一人原画も素晴らしいです。